固定費の見直しが家計改善の近道
家計を改善したいと考えたとき、多くの方が食費や交際費などの変動費を削ろうとしますが、実は最も効果が高いのは固定費の見直しです。固定費は一度見直せば継続的に節約効果が続くため、毎日我慢する必要がありません。
固定費とは、住居費・通信費・保険料・水道光熱費など、毎月ほぼ一定額で発生する支出のこと。例えば通信費を月3,000円削減できれば、年間で36,000円、10年間で360,000円もの節約になります。この記事では、月3万円の削減も可能な7つのチェックポイントをご紹介します。
チェックポイント①:通信費の見直し
通信費は固定費の中でも最も削減しやすい項目の一つです。特に大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を利用している場合、格安SIMやサブブランドへの乗り換えで大幅な削減が期待できます。
具体的な見直しポイントは以下の通りです。
- 現在のプランが自分の使用状況に合っているか確認する
- 使っていないオプションサービスを解約する
- 格安SIMやサブブランドへの乗り換えを検討する
- 家族割やセット割引を活用する
例えば、月8,000円のスマホ代を格安SIMで月2,000円に変更できれば、年間72,000円の節約になります。
チェックポイント②:保険料の適正化
保険は万が一に備えるために重要ですが、必要以上の保障で保険料を払いすぎているケースが少なくありません。ライフステージの変化に応じて定期的に見直しましょう。
保険の見直しポイント:
- 現在の生活状況に合った保障内容になっているか確認する
- 複数の保険で保障内容が重複していないかチェックする
- 不要な特約を外す
- ネット保険への切り替えを検討する
子どもが独立した、住宅ローンを完済したなど、状況が変われば必要な保障額も変わります。保障内容を見直すことで、月5,000円~10,000円程度の削減ができる場合もあります。
チェックポイント③:サブスクリプションサービスの整理
動画配信サービスや音楽配信、オンラインストレージなど、気づかないうちに複数のサブスクに加入していることはありませんか。利用頻度の低いサービスを解約するだけで、月数千円の節約につながります。
サブスクの見直し方法は以下の通りです。
- クレジットカードの明細を確認し、加入しているサービスを洗い出す
- 直近3ヶ月で実際に利用したサービスをチェックする
- 同じ系統のサービス(例:複数の動画配信サービス)に重複して加入していないか確認する
- 利用頻度が低いものは一旦解約し、必要になったら再加入する
サブスクは月500円~1,000円程度のものが多いですが、5つ解約すれば月3,000円、年間36,000円の節約になります。
チェックポイント④:水道光熱費の削減
水道光熱費は電力会社やガス会社の切り替え、そして日々の使い方の工夫で削減できます。
電気代の節約方法
- 電力会社を比較して、より安いプランに切り替える
- 古いエアコンや冷蔵庫を省エネ家電に買い替える(10年前の製品と比べて15~35%の節約効果)
- 待機電力を削減する
ガス代の節約方法
- ガス会社の料金プランを見直す
- 調理時に電子レンジを活用して加熱時間を短縮する
- お風呂の追い焚き回数を減らす
水道代の節約方法
- 節水シャワーヘッドに交換する
- お風呂の残り湯を洗濯に使う(年間約6,800円の節約効果)
- 食器洗いは溜め洗いにする
チェックポイント⑤:住居費の見直し
住居費は固定費の中で最も大きな割合を占める項目です。一般的に収入の25~30%が適正とされています。
賃貸の場合の見直し方法は以下の通りです。
- 家賃交渉を試みる(長期入居者は交渉の余地あり)
- より家賃の安い物件への引越しを検討する
- 更新料が不要な物件に引っ越す
持ち家の場合の見直し方法は、住宅ローンの借り換えを検討する、繰り上げ返済で総返済額を減らすの2通りがあげられます。
家賃1万円の削減は年間12万円の節約になるため、引越し費用を払っても長期的には得になる場合が多くあります。
チェックポイント⑥:自動車関連費用の最適化
車を所有している場合、維持費は月平均13,500円かかるとされています。利用頻度に応じて所有方法を見直しましょう。
- 週2回未満の利用ならカーシェアやレンタカーを検討する
- 自動車保険の運転者限定特約や年齢条件を見直す
- 複数の保険会社で見積もりを取って比較する
- 車検は複数の業者で見積もりを取る
チェックポイント⑦:インターネット回線の見直し
インターネット回線は、スマホとのセット割引や乗り換えキャンペーンを活用することで節約できます。
- 現在の通信速度と料金が適正かチェックする
- スマホとのセット割引が適用できるか確認する
- 乗り換えキャンペーンを比較する
- 不要なオプションを解約する
光回線の乗り換えで月1,000~2,000円程度の削減ができることもあります。
固定費見直しを成功させるコツ
固定費の見直しは一度に全てを行う必要はありません。取り組みやすいものから順番に進めていきましょう。
- まず現状を把握する(家計簿アプリなどで支出を見える化)
- 削減しやすい項目から着手する(サブスクや通信費など)
- 手続きが面倒でも年間の節約額を考えて行動する
- 年に1回は定期的に見直す習慣をつける
固定費の見直しは最初の手続きに手間がかかりますが、一度削減できれば自動的に節約が続きます。月3万円の削減ができれば年間36万円、10年で360万円もの大きな差になります。今日からできることから始めて、無理なく家計を改善していきましょう。